クリスマスの奇跡




キャスティング

北島マヤ:硝子・くるみん(序盤のみ)  速水真澄:yuri  桜小路優:硝子  猫:にゃん吉 
水城冴子:アイリーン  月影千草:堕天使  青木麗:RIN  聖唐人・姫川亜弓:RIBI  
水無月さやか:くるみん                                      (敬称略)                                                   



 いきなり彼から連絡があったのは、もう真っ暗になった7時過ぎだった。今から出てこられないか、 とぎこちない声が受話器から聞こえてくる。勿論彼からの呼び出しなら応じないわけには行かな い。誰が決めたわけでもないが、それはマヤの心が決めていた。彼はマヤにとってはとても大切な 人なのだから・・・。「出かけてくる」と、上着を着、マフラーを巻くマヤを、夕餉の支度をしていた麗は 気がかりなような顔をして見つめていたが、それでも「遅くならないように」とだけ言って、あとは言 葉を飲み込むようにして黙って送り出してくれた。辺りはすっかり真っ暗だから麗の心配もわかる。 だが、なんだか切迫したような声だったのだ。放ってはおけない。「すぐに戻るから」と返事をすると マヤは麗を置いて部屋を出た。

 冬の夜道を駆け出すマヤを足音だけが追いかけながらついてくる。上着とマフラーのおかげで体 はあたたかいが、スカートからむき出しの素足は寒い。せめてストッキングを付けてくるべきだった か。耳も手も鼻先も切りつけるように冷たい風のせいでジンジンと痛かった。だがそれでも行かね ばならないだろう。思えば彼との付き合いも長い。あれは中2の頃からだった。あれから色んなこと があって、お互い時にはぶつかり合いもした。だが最近ではそういうこともあまりなくなっている。そ んな彼から思いつめた声で、「大事な話があるから来てくれないか」と言われた時には一瞬ドキリと した。こうして走っていても先ほどの心臓の高鳴りが急にこみ上げてきてマヤの呼吸を余計に苦しく させる。一体何の話なんだろう。小さな体で風を切るように走るマヤの耳を、どこからともなく流れる 楽しげなクリスマスキャロルが掠めながら通り過ぎていった。

 走り続け、ようやく呼び出された公園が見えてくる。一つしかない外灯の灯りの下、こちらに背を 向けて俯いている姿をぼんやりと見つけた。いつもは大きいと思っていた背がなんだか小さく見える のは俯いているせいなの?ふと胸が締め付けられるように苦しくなるのは走り続けてきた心臓の苦 しさのせいだろうか。痛むように苦しい胸を押さえながら速度を上げていくと、コートを着込んだ彼の 姿がだんだんと大きくハッキリと見えてきた。やはり彼に違いない。恐らくこの場所から携帯でかけ てきたのだろう。だとすれば自分はどのくらい彼を待たせていたのだろうか。この寒空の下に。

「お待たせ!」
 ハァハァと息を切らして駆け寄ると、彼はこちらを振り向いた。
「来たね、マヤちゃん」
「どうしたの?桜小路くん。なんの話?」
 掛けられた声に振り向いた桜小路は、マヤを見下ろすと少しだけ寂しそうな表情を下かと思うと、 すぐに何事もなかったようないつもの優しさで答えた。
「バカだなぁ、そんなに走って・・・」
「だって桜小路くんが呼んだんじゃない」
 桜小路はそうだったね、と小さく笑うとゴソゴソとコートの袷の中に手を入れ、懐を探っている。そ んな桜小路の手元に釘付けのマヤの目の前にひょっこり現れたそれは一匹の猫だった。
「猫?かわいい!どうしたの?」
 不思議そうに見つめるマヤに、桜小路は語って聞かせた。
「この子はきみが飼っていた猫だよ。覚えている?」
 マヤはきょとんと猫を見つめた。物心ついたときから、あの小さなラーメン屋の二階に住み込んで いた。食べ物を扱う店で猫など飼えるはずがない。それでは一体いつこの猫を飼っていたと言うの か・・・。懸命に記憶を辿るマヤ。母と一緒の時には飼えなか ったはずの猫。では自分が母の元を 離れてからなのか。母の元を離れ、自分は月影先生の元へと走った。立派な建物、設備の整った 劇団つきかげ。そこで待っていたのは寮生活と新しい仲間と新しい学校。そして厳しいレッスンだっ た。学費も出せないあたしは、公園の売店でバイトを始めたんだった。それにあの頃、初めての発 表会でベスに抜擢されたんだっけ。Cクラスのあたしが選ばれるなんて随分驚いたわ。みんな、さ やかがベスだって思ってた。でも月影先生はあたしを選んでくれて・・・。そうだ。いつまでもベスが つかめないでいたあたしに、月影先生が「ベストして過ごしなさい」って言って、あたしは一週間学 校を休んでドレスを着て、毎日編み物をして猫と遊んで・・・。
「おまえ・・・、あの時の・・・?」
 マヤの瞳はは驚きで大きく見開かれ、そこには猫の顔だけを映していた。
「あの後、劇団つきかげは青柳芸能のタレントスクールに変わって、この子も捨てられたんだ。内緒 にしていたけれど、実はその時にぼくが拾って今まで育てていたんだよ。きみのぬくもりを覚えてい るこの猫を、ね。今はペットOKのマンションで一緒に暮らしてる。オスだから時々何日も家を空ける ことがあるけどね」
 そう言うとマヤは猫に向かってゆっくりと手を差し伸べた。手を差し伸べるのにかけた時間は、子 猫だったこの猫との思い出を思い返すのにかけた時間と同じなのだろうか。
「あの時・・・、あたし、自分のことで精一杯だった」
 懺悔を告げるマヤの、差し出された手に素直に抱かれたと思った猫は、しかしいきなり引っかくと それきり何も言わずにマヤを睨みつけた。
「痛っ、ごめん、忘れていたの、怒ってる?」
 桜小路は慌ててマヤの手をとり、傷の様子を調べた。可愛がって育ててきた猫が自分を裏切りマ ヤに傷を付けたことが信じられないような表情だった。
「大丈夫かい?マヤちゃん」

「一体そんなところで何をやっているんだ!?ちびちゃん、うん?猫?」
 唐突に現れた彼は、咎めるようなきつい口調でマヤに話しかけたが、視線をその手にしている猫 に奪われたようだった。
「あ・・・、速水さん・・・」
 驚いて真澄を見つめるマヤとそのマヤを見つめ返す真澄。二人の絡み合った視線はまるで他の 何人をも寄せ付けない二人だけの世界を作り上げているように見えた。
「速水さん、どうしてこんなところに?」
 桜小路は驚いて尋ねた。ここにマヤを呼び出したことは誰も知らないはず。まぁ、もっともマヤの同 居人、青木麗が教えたのかもしれないが。
「きみに会いに来たんだ、ちびちゃん」
 驚くマヤに悪びれる様子もなくさらりと言ってのける真澄。まるで自分のことは眼中にない真澄に 桜小路はイライラとつい嫌味を言ってしまった。
「ははは、ばかな。あんなステキな婚約者までいるあなたがどうしてわざわざクリスマスイブにマヤ ちゃんに?」
 だが、彼の言葉は唇から解放した途端に冷たい空気に凍りついたのだろうか。まるで誰の耳にも 届いてはいないようだった。
「うそ、信じられない」
 マヤはどうしてか、打ちのめされたような表情で惨めに涙を浮かべている。動揺する彼女の腕か ら、するりとネコが身を翻した。
「おいで・・もう一人のちびちゃん」
「にゃぁーーーん」
 マヤの温もりの中にいた猫を真澄はその腕に抱いた。戸惑っている目の前の少女の代わりに。
”嘘・・・か・・”
 ゴロゴロと気持ち良さそうに喉を鳴らす猫を撫でながら、真澄は拒絶の言葉を口にするマヤに対し て何もできない自分に苛立ちを感じていた。

「嘘じゃないわ。真澄さまは本当にあなたに会いにいらしたのよ」
 声のするほうを振り返ると、そこには真っ直ぐな長い髪を静かに揺らしつつ、水城が外灯の光の届 かない暗闇からハイヒールの音を響かせて歩み出てきた。
「真澄さまは、あなたが思っているような方じゃないわよ、マヤちゃん」
 思いがけない水城の登場に驚いたのはマヤや桜小路だけではなかった。真澄も少なからず驚 き、言葉も出ないままに秘書の姿を見つめていた。
「うにゃぁぁん」
 真澄の腕を逃れた猫が、ついと桜小路の元に小走りに駆け寄ると甘えた声で抱擁を要求した。こ の場の雰囲気に溶け込めない彼は少し救われたような思いで猫を抱き上げるとマヤと真澄と水城 の顔を順に眺めていった。だがマヤは驚いた表情で真澄一人を見つめ、真澄は何を思うのかマヤ から視線を逸らし苦しげな表情で立ち尽くしている。そして水城。彼女は桜小路と目が合うと、まる でまだそこにいたのかと声が聞こえてきそうな視線で一瞥をくれただけだった。そうか、ぼくはこの 場にはお呼びじゃないんだ。桜小路はやっとそう悟ると、この後の成り行きを気にしつつも、言葉も なく踵を返し、とぼとぼと帰るしかなかった。大人の複雑な状況を理解できない子供が、好奇心をむ き出しにいつまでも居座るような真似は、さすがの桜小路の理性が許さなかったのだ。今夜が自分 とマヤにとってのターニングポイントになりそうだとはっきり理解しつつも、強引に居座り続けること ができなかった自分の、育ちの良さを恨めしく思う桜小路だった。


 邪魔者は消えた、と水城は思った。もうこれで何も障害になるものはない。あとは上司である真澄 が愛していない婚約者の願いを振り切ってまで会いに来たマヤに自分の思いを素直に打ち明ける だけでいい。マヤも真澄を憎からず思っていることには間違いないという自信があった。だからこ そ、早くこうなることを望んでもいたし、「クリスマスイブくらいは、ゆっくり一緒に過ごしたい」と言う紫 織にそっけない態度で真澄が対応した時にもよくやったと思いこそすれ、本来ならば会社の利益に なる婚約者をもっと大切に扱え、などと苦言を呈するべきところを、それもしなかったのだ。だが。
 どうしたことか真澄はなかなかマヤに想いを告げようとはしなかった。それどころか今更急に弱気 になり、グズグズと今までマヤにしてきた冷酷で悪辣な所業で自分を責め始めたのだ。マヤがどん なにあなたを許すと言っても、許されることによって自分がとらなければならない行動を恐れている のかまるで駄々っ子のようにそれを拒絶し続ける真澄。水城の叱咤も激励も何の役にも立たなかっ た。あぁ、歯痒い。許されるものなら一発お見舞いしてやりたいほどに苛立つ水城であった。

 その時、どこからともなく月影千草が現れた。何度も死線を彷徨いながら、その都度人間離れし た回復力を見せる彼女が今更どういった理由で現れようともう、水城も真澄も驚かなかった。多分、 人知の及ばないところで彼女は動いているのであろう。
「マヤ、何をやっているのです。そんなことではいつまでたっても紅天女は掴めませんよ」
 彼女は闇に溶けそうな濃い墨色のドレスと、染めてでもいるのか年齢のわりにはあまりにも黒くつ ややかな烏の濡れ羽色の髪に囲まれ、浮き出しているような白い顔を見せながらマヤに向かって 厳しく言い放ったのだ。
「先生・・・!では一体あたしはどうすればいいんですか?」
 こんなにも唐突に、真冬の公園に現れた事には触れないマヤは、さすが月影の秘蔵っ子である。 やはり彼女も今更ながら師の奇抜な行動には驚かないのであろう。
「自分に素直になるのです」
 月影自身もなぜ今夜突然にマヤの前に姿を現したのかには触れない。全員が触れてはいけない こと、と暗黙の了解のうちにスルーしたままで話は進んでいくのだった。
「素直・・・?自分に素直に・・・」
「そうですマヤ。梅の谷で私が言ったことを思い出して・・・」
 何かに目覚めるようなマヤの表情を優しく見つめる月影。外灯に照らされる二人の姿は侵しがた いほどに美しく、真澄の目には映っていた。ただ一人、その世界に飲み込まれない冷静な水城に はとてつもなく異様に見えていることになど、勿論気づきはしないのだった。
「わかりました、先生」
 決意の点ったマヤの大きな瞳。汚れのないその瞳がキラキラと輝きながら自分の顔を映している 様を、真澄は言葉もなく見つめた。
「速水さん。あたし、速水さんが好きです・・・!」
 これこそクリスマスの奇跡なのだろうか?それとも俺の願望が生み出した幻聴なのか?真澄は 我が耳を疑った。だが目の前にあって見えていなかったマヤの表情に視線を移すと、そこには真っ 赤な顔で瞳には星よりもきらめく涙を浮かべながら縋るように見上げる顔があった。この表情は、ど う考えても嘘や冗談には見えない。ということは幻でもなんでもない。本当にクリスマスの奇跡が起 こったのだ。真澄は、再び弱気になりそうになる自分にそう言い聞かせると、マヤの両肩を大きなそ の手でそっと包んだ。
「マヤ、俺もきみを愛している・・・」
 それから急いで付け足すように彼はマヤに詫びた。
「マヤ、俺はきみに謝らなければならない」
 また先ほどまでの話に戻るのかとうんざりした水城は、真澄の次の言葉を聞くことで予想を思い がけなく裏切られた。
「実は、紫のバラの人は俺だったんだ」
 正に真澄にとってはカミングアウトする絶好の好機だった。そこを逃さなかったことに免じて、これ までの愚図愚図と悩み続けたことはチャラにしてあげてもいい、とさえ水城は思ったのだった。
「知っています。もうずっと前から」
「一体いつから・・・?」
 それは真澄ならずとも、その場にいる水城も聞きたいことだった。しかもよく見れば月影までが興 味津々に瞳を輝かせて聞き耳を立てているではないか。
「ジェーンの時からです。青いスカーフを使ったのは初日だけで、あの台風の初日に来てくれたのは 速水さんだけでしたから」
 何のことかわからない水城と月影だったが真澄はそうだったのか、と合点のいった表情でいるの だから問題はない。しっかりと抱き合う二人の姿を見守るもう一人の人物がそっとマヤに声を掛け た。
「よかったね、マヤ」
 月影の傍らに立つそのスラリとした姿は、先ほどマヤを送り出してくれた麗である。幾つになって も頼りないマヤと、マヤを呼び出したという桜小路と、いきなりマヤはどこにいるのかと尋ねてきた 真澄と、唐突に梅の里から出てきたかと思ったらマヤに会うと言ってアパートで待つように制止した にも関わらず出て行ってしまった体の弱いはずの師・月影。その4人が一体どんなことになっている のか心配になって様子を見にきたのである。
「ありがとう、麗」
 真澄、水城、月影、麗。これだけの面子が揃っていることに何の疑問も持たないとはさすがマヤで ある。奇抜な生活を続けてきたせいか、多少のことには動じない神経の太さを身に付けたようだっ た。

 一方の真澄は天にも昇る心地だった。あれほど長い間想い続けたマヤ。自分の願いは一生叶う はずがないと諦めていた。そんなマヤと、まさか想いが通じ合う日がこようとは想像だにしなかった のだから。こうなったらもう、欲望は止まらない。押さえつける力に比例して反動も激しくなるのは世 の理だ。その目は欲望のためにギラギラと輝いていることに、真澄自身は気がついていないのか。
「さあ、ちびちゃん、今から俺が予約したクリスマスディナーを食べにロイヤルホテルへ行こう(ミエミ エ)」
 そんな真澄の様子に明らかにマヤの身の危険を感じた麗が釘を刺すつもりで声を掛けた。
「 マヤ、ちゃんと12時前には帰って来るんだよ。朝帰りなんて許さないからね。いい?」
「やだ、麗ったら・・・」
 頬を赤く染め恥らうマヤ。だがお構いなしに麗は真澄にさらに言い募った。
「マヤの事、宜しくお願いしますね。速水社長」
 言葉では釘を刺しつつも相手は芸能会社の社長である。一応礼儀上こちらが下手に出る、ソツの ない麗であった。
「大丈夫だ、俺が責任もってマヤを預かるよ(ぎらぎら)」
 だが真澄の口から聞かれる言葉には真実味が殆ど感じられない麗だった。自分の不安な気持ち など一切気づいていない様子の真澄に、このままで本当にいいのだろうか?とますます不安になる 麗。
「真澄さん、マヤを頼みますよ。」
 その時、なんと麗の傍で黙って様子を見守っていた月影が暴走気味の真澄をさらに煽る発言をす るではないか。信じられないものを見る目つきで師を見る麗。
 だが、さすがにマヤがいつもと違う雰囲気の真澄に気がつき始めた。
“は・・・、速水さん、なんだかいつもと違う・・・”
 思わず逃げ腰になるマヤだったが、それを察知した水城がすかさずマヤに言い聞かせるように保 護者代わりの麗や月影に語りかけた。
「大丈夫、私が見張ってますわ(ウソ)」
 今ここで万が一にもマヤに逃げられでもしたら、長年鬱屈していた真澄の欲望がどんな方向に暴 走するとも限らない。それに今まで彼の行動力のなさに苛立ち、何度も後ろから蹴っ飛ばしてやろ うかと思っていた水城である。この期に及んで今更真澄を止めるつもりなどさらさらない。
 だが、ここに一人、誰にも気づかれずにこの状況を全て見つめている人物がいた。聖である。
“真澄様…目の色が違っていて、マヤさまが脅えてらっしゃいます”
 まかり出て、真澄に直接伝えることが出来ればどんなにかいいだろう。だがそれは出来ない。彼 は戸籍もなく、世間的にはこの世に存在しない男なのだ。それが人に見られることは避けねばなら ない。それにもし伝えることができたとしても今の真澄を止めることができるかどうかは甚だ疑問に 思う聖だった。
「まかせておけ!!!この大都芸能速水真澄に不可能の文字はないっ!!!」
 聖の思いは愚かその存在にすら気がつかない真澄は今や絶好調である。気持ちもどんどん大き くなる一方だ。
“真澄さま・・・成長なされて・・・”
 そんな真澄の暴走っぷりを頼もしげに見守る水城。共に真澄を蔭に日向に支えてきたこの二人の あまりにも激しい違いは一体どこからくるのだろう。これが男と女の差なのだろうか。
“マヤの幸せを思えば...。でも信じて良いのか?あの目...”
 麗は麗で純粋にマヤを心配している。それぞれが抱える様々な想いが交錯する中、空気の異様 さに気がつき始めたマヤは不安そうに周囲を見渡した。
“な・・・、なんだかすごいことになりそうな・・・・?”
「イルミネーションが眼に眩しいな・・・」
 周りのことなど全く意に介さない真澄は、腕の中のマヤにそっと囁きかけた。マヤは少し引き気味 に真澄の体からなるべく離れるように無駄な抵抗をしながら言葉を返した。
「あたしはあなたの目がまぶしいです・・・」
 勿論これはマヤにはワケのわからない真澄の瞳のギラつきを遠まわしに言っているに過ぎないの だが今の真澄には何を言っても無駄だった。
「俺こそ・・・君の瞳は一億ボルトだ・・・今夜は俺だけの天使になってくれ・・・(うわっ)」
 我ながら最後の言葉に照れてしまう真澄。その様子は麗の不安をさらに煽るに充分すぎるほどだ った。
“やっぱり家に連れて帰って先生や、さやかとかとパーティーをするべきか・・・?”
 
 まさにその時天の助けのように麗とマヤに声を掛けてくる女性がいた。
「麗、マヤ、いるー?」
「さやか!?」
「あ、さやか!」
 二人とも明らかにホッとした様子だった。なんとかこの場の複雑な空気を変えることができるかも しれない。そう期待したのだ。
「ケーキ買ってきたわよ!特大!!」
 さやかは麗が呼んだのだった。何の前触れもなく突然上京してきた師、月影のために、急遽クリ スマスパーティーを開こうかと計画し、さやかに大きなケーキを買ってきてくれるように頼んだのだっ た。ただし、もしかしたらアパートにはいないかもしれないので公園に寄ってもらってくれないか、と も伝えておいたのだ。その言葉どおりにさやかは小柄な体には大きすぎるケーキの箱を重そうに提 げながらここまで来てくれたのである。
「ケーキ!?嬉し〜〜〜!!」
 どんな時でもケーキの一言に飛びつくマヤ。真澄はあっさりとケーキにお株を奪われかけている自 分を思い知らされた。
 事情を知らないさやかはただただ驚くばかりだった。マヤをはじめ、真澄、月影、麗、真澄の秘 書・・・。一体この顔ぶれはなんなの?さやかにはさっぱりわからないのだった。
 もう一人、驚く人物がいた。それは麗の隣に立つ月影である。マヤが本当に愛する男性と結ばれ れば演技にも努力だけでは出せない艶が出、それがマヤの紅天女演技を掴ませるのに必ずや役 立つと信じている彼女は、こうして今、恋しい男の腕に抱かれるマヤを見て安心しきっていたのだ。
“これで、一連のもとに、逝ける”
 それがまさかクリスマスケーキ一つでガラリと変わることになろうなどとは思いもしなかったのだ。
「ねぇ、どうなってるの?麗」
 きつねにつままれたような顔でポカンと周りを見やるさやか。いきなりこの状況を飲み込めという 方が無理だろう。何しろマヤは長年敵と憎んできた男の腕に抱かれながら、なぜかケーキと聞いて 大はしゃぎしているのだから。
「月影先生!麗!速水さんも、水城さんも!!一緒にケーキ食べましょう!?」
 もうすっかりケーキの虜になってしまったマヤを、その時月影の言葉がぴしゃりと押さえつけた。
「だめですよ、マヤ 紅天女はどうするのですか」
 そうだった。今の自分はケーキなんかで浮かれている場合じゃないんだ。掴みかけたと思うとス ルリと逃げていく紅天女。それを掴むためには先生は速水さんと共に行けと言う。それならば行か ねばならないだろう。ケーキは名残惜しいが急いで帰れば間に合うかもしれないし、麗はきっとあた しの分を残しておいてくれるだろう。マヤはそう自分に言い聞かせ、さやかに向かって寂しそうに話 すのだった。
「さやか、ごめん。ケーキ食べたいけど、月影先生が 紅天女のために速水さんについて行け、っ て...」
「そうだ。阿古夜の気持ちを掴むためには実践が必要だ・・・さあ、マヤこっちへおいで」
 マヤの寂しげな表情などに構っていられる余裕は最早真澄にはない。もう彼は必死だった。水城 もこっそりと心の中で相槌を打って真澄を応援する。
“そうそう”
「 マヤ一緒に帰ろう!」
 その時、今まで黙っていた麗がとうとうマヤに声を掛けた。姉のように慕っている麗。そして愛しい 速水さん。あぁ、一体どちらに行けばいいのか。一つしかない我が身が恨めしいマヤだった。
“あぁ、あたし、どうしたらいいの?”
「おいで・・・マヤ」
「やっぱり月影や一角獣のみんなでクリスマスは過ごそうよ。去年とかみんなで楽しかっただろ?」
 なおも言い募る麗と真澄にマヤは心の叫びを思わず声に出してしまっていた。
「教えて、聖さん。水城さん」
 だが勿論聖が表に出てくることは決してない。自分の声がマヤの心に届けとばかりに小さな声で 囁くのが精一杯の彼だった。
「真澄様に、すべてをお任せなさいませ、マヤさま」
 水城は水城でこの期に及んでケーキごときに惑わされているマヤに驚きを隠せない。そんなこと を自分に聞かないで欲しいとさえ思った。恋人もいない自分が、なぜマヤの恋と食欲の間の苦悩に 答えなど出してやらねばならないのだ。なんだかもう、情けない気持ちになってきてしまった。
「マヤちゃん、あなたはもう大人なのよ。自分のことは、自分で決めなければ・・・」
 今の水城にはこれだけ言うのが精一杯だ。そんな水城の心中など知らない真澄だが、流れが自 分の望む方向に進んでいることに機嫌が良かった。
“そうだ、いいぞ水城君”
 さらにさらに、マヤの師、月影までも強力に真澄を援護する立場に立っていることが判明した。
「行きなさい!全ては紅天女のためと言ったでしょう」
 なんと愛弟子に、愛する男、真澄の元へ行けと言うのだ。真澄は生まれて始めて月影に感謝の 念を覚えたほどだった。
 だが若い麗には月影の真意がわからない。いくら愛している者同士とは言え、今の真澄はあまり にも危険な雰囲気を醸し出しているではないか。このままでは飢えた狼の前の子羊のようにどんな ことをされるのかもわからない。長い間マヤを庇護してきた習慣からか、ついマヤの身に危険が及 びそうになるのを察知し回避しようとする麗は、真澄の欲望へと繋がる流れをなんとか堰き止めよう と最後の抵抗を試みるのだった。
「さやかだって、美奈だって待ってるよ。せっかくさやかがケーキを買ってきてくれたのだし。」
 なぜか麗と月影先生が対立している。何がなんだかわからないながらも先生が速水真澄にマヤ を引き渡そうとしていることが信じられなくて麗の味方に立ちマヤに呼びかけるさやかだった。
「そうよ、楽しみにしてたのに」
 孤立奮闘していた麗が初めて得た味方である。今が押しどころだろう。麗の声に熱意がこもってき た。
「ほらマヤの好きなイチゴのショートケーキ」
 あぁ、イチゴのショートケーキまであるのか・・・!マヤは迷いに迷った。
“どうしよう・・・。 ケーキは食べたいし速水さんとも過ごしたいし・・・”
 マヤの頭の中には真澄の「おいで」とギラつきながらも必死に誘う言葉や、水城の叱咤するような 「マヤちゃん・・・!!」の声、それに月影先生の「 紅天女はどうするのですか?」等の言葉達が渦 巻きながら特大のクリスマスケーキ&イチゴのショートケーキと戦っているのだった。
「マヤ・・・クリスマスイヴに恋人をひとりぼっちにする気か」
 迷うマヤに真澄が取って置きの哀しげな眼を見せ付ければ、水城は「食欲か、愛か、どっちを取る の?」と畳み掛けてくる。そんな騒ぎの中さやか一人が事情を飲み込めず、麗に「恋人?誰と誰 が?」とヒソヒソ聞いている始末。もう本当に収拾がつかない事態になっているようだ。それもこれも 自分がはっきりと決断しないせいなのだ。どうしよう、あぁどうしよう。どうしたらいいの?
 マヤの悩む様子を見つめていた月影は、責めるようにマヤに言い放った。
「そんなことでは、亜弓さんに紅天女をやってもらいますよ」
 それは困る。あぁ、だがケーキも捨てがたい。何かいい方法はないものだろうか?何か一挙に片 付く素晴らしい方法が・・・。
「そうだ !麗、さやか!そのケーキ、半分頂戴!!」
 「えっ?」と驚く麗。その表情には気づかず、マヤは嬉しそうに月影の顔を見ながら師に問うのだっ た。
「ケーキは半分もらって、速水さんと一緒に食べます。それなら紅天女も亜弓さんのものになりませ んね?月影先生」
 思いもかけない答えを出したマヤに水城も呆れながらも得心のいったような顔だ。
「その手があったのね」
 闇に隠れる聖も思わず真澄にお祝いを言ってしまうのだった。
「おめでとうございます!真澄様」
 だが、勿論それは心の中でのことだが。
 月影は、水城と同じように呆れた顔をしながらもとんでもない爆弾を落とした。事態の収束はまだ 先のようである。
「そうですねぇ、明日決めましょう」
 なんと、試演の日を待たずして明日、亜弓かマヤか、どちらに紅天女を譲るのかを決めるというの だ。さすがにこれにはマヤも驚いた。だが驚いたのは勿論マヤだけではない。水城も驚きのあまり 月影に真意を尋ねた。
「どういうことですの?」
 だが月影の眼には今はもう、マヤしか映ってはいない。驚くマヤに優しいとさえ言える微笑を浮か べるのだった。
「今夜のあなたの行動しだいです」
 行動・・・。どういうことをすればいいのだろうか?真澄と共に過ごしながら、一体自分は何をすれ ば紅天女をつかめると言うのか。まさか・・・?
 沈黙してしまったマヤの思考に気がつくはずもなく真澄はいそいそと計画を練っている。
“・・・じゃあ予定を変更して今から伊豆の別荘に・・・(そしてその後は・・・○△×)”
 そんな真澄を横目でチラと見てからマヤはまさかと思いつつ、頭に浮かんだ考えを師に問うてみ た。
「速水さんの前で、一晩中梅の木になりきれ、とか・・・?」
「 そんなことで、演じられると思ってるんですか」
 さすがにあまりにも鈍いマヤに月影の顔も曇っている。
“ち、違うマヤ!お馬鹿さんな子だ・・・”
 真澄も思わず心の中で突っ込んでしまっていた。
「じゃ、じゃぁ、どうやって・・・」
 すっかり混乱したマヤが縋るように月影に尋ねたが、月影は突き放すように一言だけ告げると、も うそれ以上は何も話そうとはしなかった。
「自分で考えなさいマヤ」

「先生!それでは私は一体どうすればいいんですか??」
 その時、人々の方に向かって歩いてくる人影があった。大きくカールしたボリュームのある長い 髪。ほっそりとした足にはいたハイヒールもはきなれているのだろう。しっかりした足取りだ。鍛えら れた腹筋と横隔膜を駆使して発せられる張りのある美しい声。亜弓だった。どうやってか月影千草 上京の報を聞いてここを探し当てたのだろう。
「あ、亜弓さん!じゃぁ、亜弓さんも一緒に速水さんと行きませんか?伊豆の別荘に」
“や、やめてくれ〜こ、断ってくれっ亜弓くん!”
 だが必死で冷静を装っているためか、それとも心の叫びだからなのか、真澄の願いは亜弓には 届かなかった。
「まぁ〜〜いいの?マヤさん! 速水社長よろしくて?」 
 真澄とは幼い頃からの知り合いである。特に親しいわけではないが紅天女をかけての試練が待 っているらしい伊豆の別荘とやらに行くのも悪くないだろう。成り行きをしらない亜弓はのん気にそ んなことを考えていたのだった。
 だが、多少なりともこの成り行きを見守ってきたさやかは複雑な思いだった。
“マヤ・・それはっ”
 さすがにやめておいた方がいいのではないだろうか。だがマヤは全く悪びれずに真澄におねだり を始めてしまった。
「いいですよね?速水さん!大きな別荘なんでしょ?一人や二人増えたって平気ですよね?」
“問題はそこじゃなくて”
 あまりにも鈍いマヤに、さやかは事情が良くわからないながらもなんだか真澄が気の毒に思えて しまうのだった。
「あ、ああ、まあな」
 真澄の力ない返事も全く気にならないのか、まるで梅の里で亜弓と共に稽古を続けた日々に戻 れるのが嬉しいかのようにマヤが亜弓に向かって微笑む。
「ほらね?亜弓さん 」
「じゃあマヤさん、二人で速水社長に梅の木を披露しましょう!」
 それはどうやら亜弓にしても同じことだったらしい。二人は笑いながら「負けないわよ!」などとじゃ れあっている。その展開に麗はほっとした。亜弓が行くなら安心だろう。だが亜弓が行くのなら自分 が行ってもいいのではないか?麗はどさくさに紛れて言ってみた。
「私も見たいから付いていってもよいかな?」
「 勿論いいですよね?速水さん?」
 やり取りを聞いていた月影はがっくりと肩を落として呟いた。
「こんなことでは、安心して一蓮のもとにいけない」
 師である月影の嘆きも聞こえないマヤ。思いがけないクリスマスパーティー気分で盛り上がってい る。
「 あぁ、もういっそケーキも持ってさやかも行こう?」
 ここで本来なら断った方がいいのかもしれない、とさやかは思った。だが亜弓も麗も行くのだ。あと 一人や二人増えたってどうってことはないだろう。何しろなんだか知らないがすごく楽しそうに思え て仕方がないのだ。
「もちろんよ(ごめん速水社長)」
 悪いと思いつつもマヤにOKの返事をしてしまったさやかだった。
“うう・・・結局マヤのおねだりビームに勝てなかった・・・二人の熱いウィンターナイトが・・・”
 今はもう、自分の腕からいつの間にかすり抜けていったマヤを恨めしげに見つめるしかない真澄。 そんな真澄を気の毒そうに見守るしかない水城はそっと心の中で呟いた。
“真澄さま・・・お気の毒に・・・”
 そんな水城の心の声が聞こえたかのように、一人離れた場所で佇む水城にマヤが元気よく声を 掛けてきた。
「水城さんも行きましょうよ〜〜〜!」
 もう、こうなったら毒を食らわば皿まで、である。水城も軽く微笑んで承諾の意を表した。

 さぁ、全員そろって伊豆の別荘でクリスマス・パーティーである。いざ行かん、と意気軒昂のマヤ に突然亜弓が水を差した。
「そういえば、とあるフランスの写真家が「アユミ〜イブノヒハ、ボクトイッショニ」って言ってたわ」
 どうやら誰かとの約束を思い出したようである。亜弓にモーションをかけてくるフランスの写真家と 言えばハミル氏と相場が決まっているのだがマヤはそのことを知らない。「誰ですか?それ」などと 不躾に亜弓に尋ねている。
 尋ねられた亜弓の方では、照れでもあるのかなかなか名前を言おうとしない。その様子をマヤは 名前を覚えていないのだ、と勝手に解釈してしまっていた。
「名前を忘れるぐらいの人なら気にしなくてもいいですよ、きっと」
 ハミルの話が出て俄然元気が出たのは真澄である。亜弓が来なければ麗やさやかも遠慮してく れるかもしれない。そうなればマヤとの熱いイブの夜も夢ではないのだ。
“そ、そうだっハミルだっ!いけいけ亜弓くん!!”
 だが紅天女を掴ませるためにはなんとしても亜弓も行かせたい月影は厳しく亜弓に言い放った。
「亜弓さん、あなたにも紅天女を演じるチャンスを与えますから行きなさい」
 月影の話が聞こえているのかいないのか、亜弓はマヤににっこりと笑顔を向けると何かを吹っ切 ったように答えた。
「 そうね!名前を忘れちゃうような人ですものね」
 マヤは亜弓の決断を喜んで受け入れた。
「そうですよ。みんな一緒の方が楽しいですよ?」
 だがその言葉は、真澄を絶望へと沈めるとどめの一撃になっていることをマヤは知らない。
“ああ〜〜〜〜ナゼだ〜〜〜(ToT)”
 絶望のあまり、思わず独白に顔文字など入れてしまう真澄であった。
 月影はこの能天気なマヤに呆れてしまい、「いいかげんにしなさい」などと力なく言ってはみるも のの、その場の勢いに気圧されていた。亜弓は亜弓で真澄をけしかけているではないか。
「ほら、速水社長、リムジンでも用意しないと、皆一緒に行けませんわ」
 こんな時にマイクロバスなどとは言わずにリムジンという言葉がすんなり出てくるのはさすがお嬢 様の証であろう。真澄はどこか虚ろな笑顔で答えるのが精一杯だった。
「あ、ああそうだな・・・はは、賑やかでいいな・・・(ひゅ〜)」
 心なしか、真冬の夜風など比べ物にならない冷たい風が真澄の周りにだけ吹きすぎていくのが 見えるような気がする水城だった。
 若い者達はすっかりクリスマスパーティーの予感に盛り上がり、そんな冷風など気にも留めないら しく楽しげに話し合っている。
「じゃあ、取り合えず一旦家に戻って用意してこよう。行こう、マヤ、さやか。」
 麗の提案にマヤもさやかも「うん!麗」、「そうね」などと口々に答えて何を持っていこうか思案して いる様子だ。
 真澄から吹きすさぶ冷たい風に長い黒髪が乱される思いで水城は実務に徹する決意を固めた。
「 そうですわね、その間に車のご用意を・・・」
 そう言って水城は携帯を取り出しどこかに電話をかけながら公園を出て行った。月影は「あ〜紅天 女が...」などと言いながら呆然と立ち尽くしている。
「先生もご一緒しましょうよ。せっかくの速水社長のご好意ですし」
 麗は元気よくそう言うと、引きずるように月影を連れて公園を出て行った。その後にはさやかとマ ヤもついて行っている。
 闇に紛れていた聖もいつの間にか闇に溶けたように姿を消していた。こうしてクリスマスイブの 夜、思いがけない奇跡に狂喜した直後に絶望へと沈められた真澄は、まるでピンスポのような公園 の外灯の下に立ち、悲劇のヒーローのよろしくがっくりと肩を落とすのだった。せめて、来年以降、イ ブには皆で集まってクリスマス・パーティー、などと言う慣例ができないように、と祈りつつ・・・。



<Fin>

2004,12,24



これはクリスマスイブのチャットで行った「なりきりチャット」のノベライズです。
使用したチャットルームは一部しかログがとれなかったのですが、硝子さんが少しばかりのコピーと 記憶頼り(!)で文章に起こしてくださいました。
これを頂いたのは26日の夜でしたので、つまり2日の間にこの大作を書かれたわけです。

届いたメールに添付された、その文書のボリュームにまず呆然とし、読んでみればその内容の濃さ に笑い死にそうになったのですが・・・これを読まれた皆さんには理解して頂けるかと思います。
硝子・・・・恐ろしい子・・・っ(白目)

あまりの面白さに埋もれさせてしまうのは勿体無く、参加者の方々に許可を頂いて、サイトにUPす ることにしました。
楽しい雰囲気が伝わってきますでしょうか?

管理人としては、豪華なメンバーにひたすらうっとりvv
参加するよりも成り行きを見守っていたぁい、という心境でしたわー(〃∇〃)
初めての試みでハチャメチャではありますが、どこに行くのかわからない醍醐味がありました♪
とても楽しい時間を過ごさせて頂き、ありがとうございますv