「君のことなら何でも知っているさ」

自信に満ちた台詞に余裕の微笑。
いい加減に聞き飽きた台詞だけれども、何度聞いても釈然としない。

始まった時から、相手のすべてがわかっている恋だなんて。

それってものすごくつまらないんじゃないのかな。

でもそんなことを思ってしまうあたしの方がやっぱりヘン?


「―――・・・で、聞いているのか?ちびちゃん」
ふいにかけられた言葉は、快適に設えられた室内とは反対にほとんど温度を感じさせないものだっ た。
あたりに立ち込める甘いカカオの匂いにぼんやりと思考を彷徨わせていたマヤは、ふと顔を上げ る。
少し不機嫌そうにこちらを見ている恋人の顔。
こうして間近で彼の顔を見るのは何日ぶりになるだろうか。
まるで夢から醒めたかのように、マヤはゆっくりと瞬きをして彼に向き直った。
「・・・なあに?速水さん」
「ずいぶん気の抜けた返事だな。人の話を聞き流しておいて、その反応はないだろう」
「あれ、何の話をしてましたっけ?」
「・・・つまり俺のことなんか、眼中になかったというわけだな」
「あ、いえそんなつもりじゃ・・・」

「・・・」

沈黙。

はあ、と深いため息がどちらからともなく漏れる。

気まずさを繕うかのように、マヤはサイドテーブルの上に置かれたマグカップを手に取った。
ふわんと漂う芳醇な香りをまず吸い込み、ひとくち啜る。そして、ほんのわずかに首を傾げた。

―――思ったほど、それは甘く感じられなかったから。

手を伸ばしてガラスのキャニスターからチョコレートを摘み取り、カップの中に落とした。
綺麗なマーブル模様を描くホットチョコレートを見つめながら、まるで今の自分の気持ちのようだと
ぼんやり思った。
心の中の苦さを補おうとするかのようにもう一粒チョコレートを落とし、濃厚な甘味を味わいかけて
それは突然阻まれる。

肩を掴まれ、温かく濡れたくちびるが重ねられた。
強引に伸びた手がカーディガンを剥がし取り、キャミソールの紐を肩から滑り落とす。
重みのある体が圧し掛かってきたところで、何とか抗うことができたのはまさに奇跡というべきか。
「・・・や、やめて下さい。こ、こんなところで、」
「じゃあ場所を変えれば、文句はないな」
「そ、そういうんじゃなくて、んんっ・・・こういうの、不毛だと思うんですっ」
「・・・何だと?」
胸元に寄せていたくちびるを離し、真澄は怪訝そうにマヤを見た。
燻った欲望の灯を間近にしながらも、マヤは懸命に言葉を紡いだ。
「あの、な、仲直り、仲直りしなくちゃだめですっ!」
「だから今仲直りしているだろう?何が不満なんだ」
「こういうのは仲直りっていいません!ちゃ、ちゃんと言葉で解決しないと・・・」
つぶらな瞳に精一杯の気迫を込めて言うその表情は、何ともあどけなくそしてどこか扇情的ですら
ある。
体を起こし、額にうちかかる髪をかき上げると彼は剣呑な表情でマヤを見下ろした。
「・・・どんな言葉がお望みだ。ちびちゃん」
必死の形相でカーディガンの前を合わせていたマヤは、その言葉にはっと動きを止める。
迫力負けというか何というか、こういう時の真澄には否とは言わせない冷たい雰囲気が漂ってい る。
それこそ蛇に睨まれた蛙のようになったマヤは、しどろもどろなりながらも後を続けた。
「ど、どんなって・・・その、つまり・・・こ、こういうこと速水さんの方がよくわかってるんじゃないんで すか!?あたしよりうんと年上なんだから、その、いろいろ慣れてるんでしょう・・・?いつもあたしば っかりどきどきしてあたふたして、こんなのずるいよ・・・」
そして最後はもの問いたげな眼差しをおずおずと向けてくる。こうなるともう何も言えなくなってしまう のが常だった。

一体、どっちがずるいんだか。
二度目の深いため息をつくと、真澄はなるべく理性を保ちなお且つぎりぎり彼女に触れられる距離
を図って身近のソファに腰を降ろした。
「わかった。君の言うとおり、きっちり仲直りしようじゃないか。でもその前に教えてくれ。どうして君
はあんなことを言ったんだ?」
きょとんと大きな眼を見張ってマヤは答える。
「あたし、何か言ったの?速水さんを怒らせたりした?」
「怒らせてなんかいないさ。ただちょっと驚いただけだ。俺は当たり前のことだと思ってたのに、君
が意外なことを言うから・・・」
あ、とマヤはくちびるに手をあてた。心の声をつい口にしてしまったことに思い当たり、思わず赤面
する。そんなマヤを見て、やっと気付いたかというように真澄は憮然とした表情を作った。

「・・・君のことなら何でも知っていると。それのどこが納得いかないんだ?」

かちりと音をたててダンヒルのガスライターを開け、愛用のシガーに火をつけた。
悪びれることのない、しかも傲慢さすら感じさせるその言動に、マヤはむっとした表情になった。
「だからその何でも知ってるって言い方が、ちょっと気にかかるんです」
「恋人のことを知っていて何が悪いんだ?当然のことだ。君こそ何故そんなことを言う必要がある。
それとも何か・・・―――」
彼はすっと眼を細めた。弱者をいたぶるような狡猾さに満ちた表情。
「俺に言えない隠し事でもあると言うのか?」
マヤは思わず顔をしかめた。そうだった。どんな非難や拒否の言葉もこのひとにとってはすべて欲
望を煽るスパイスでしかないのだ。今まで何度その手に泣かされてきたことか・・・。

「・・・速水さん」
「今度は何だ」
「あたしのこと何でも知ってるんだったら、来週のクリスマスまでにあたしが欲しいものをプレゼント
して下さい。そうしたら、ちゃんと仲直りしてもいいです」
意外な申し出に彼は滅多に見せない驚きの表情になった。
「何だって?君が欲しいもの?」
「そうです。あたしがもらって嬉しいものですよ?」
「そんな簡単なことでいいのか?」
余裕を取り戻した彼がおもむろに距離を縮めてくる。まったく・・・油断も隙もない。
「言っておきますけど、食べ物やキス以上の接近行為は反則として禁止させていただきますから ね。
くれぐれもお忘れなく」
そう言うと、マヤはすばやく近づいてきた恋人のくちびるにチョコレートのかけらを押し込んだ。一瞬
何が起こったのか眼を見開いている彼を見て、宣戦布告する。
「・・・お手並み拝見です、速水さん」


せわしない人の波に埋もれながら、彼は憮然とした表情を崩すことはなかった。
「まったく、どうしてこんな羽目になったんだ・・・」
不機嫌そうにぼやきながらも、その端正な容貌と威圧感ある長身は本人の意思に関わらず、周囲
の注目を一瞬にして集めてしまう。
遠巻きに幾つかの好奇の視線を受けながら、真澄はデパートの中に足を進めた。無理をいって平
日の午後にスケジュールを空けておいて本当によかったと思う。
こんなところを部下たちや取引先の関係者に目撃されてはたまらない。

―――大都芸能の鬼社長が恋人へのプレゼントを自ら買い求めている姿など。

幸いというべきか、あちこちでクリスマス用に設えられた限定発売のコスメやアクセサリー類といっ
た女性用のプレゼントコーナーを眼にすることができた。整然とディスプレイされた色とりどりの品々 をそれとなく物色していく。
(ふ・・・ん。どれもこれも前に送ったものと似たようなものだな。しかし今回はマヤが本当に欲しがっ ているものといった条件があるからな・・・)
思わず肩を落としたい心境に陥る真澄。
どうしてこう彼女は自分を困惑させることばかり思いつくのだろう。

想いを伝え、熱を分かち合い、これ以上ないほど親密な時間を共有しながらも。
彼女の存在は時折、紗をかけたようにおぼろげに遠く感じる時がある。
隙間なく重なり合い、身も心も灼けつくような愛しさを感じながら、その濁りのない澄んだ双眸を眼
にする度に、なぜか心の揺らぎを覚えてしまう。

言葉や体で伝える愛は、どこか移ろいやすくどうしようもないもどかしさが付きまとうものだ。
無意識のうちに彼女はそのことを見抜いていたのだろうか。

―――そして自分もまた気づいてしまっていた。
嘘やまやかしを見破る彼女のその純粋さが愛おしくもあり、また疎ましくも感じている自分自身に。
彼女のすべてを掌握していたいという強欲さ。そしてそれをあえて冗談めかして口にする己の臆病
さ。
(せめて逃げ口を作るくらいは許してもらいたいもんだ・・・)
時として、彼女への乱暴な衝動となって表出してしまうのはある意味仕方のないことなのだ。
自分勝手な口上だと思いながらも、そう結論づけて真澄はため息をつく。その時だった。

「ママー!見て見て、雪だよお!」
無邪気な子供の声に、思わず立ち止まる。声の方向へ振り返り、フロアの奥にある休憩所のガラ ス窓へ視線を向けた。
窓の外は、いつのまにか眼の醒めるような純白の世界となっていた。
過去の記憶がふいに脳裏を過ぎった。
降り積もる雪の中、苺模様の小さな傘を差し出す少女のまだあどけない横顔が灯火のように浮か んで消えていった。

(どうぞ!ロイヤルプラザホテルまで送ってったげます!先生のことよくしてくれたお礼です!)

願っても叶わないと信じていたあの頃のささやかな幸せ。
それが今ある現実だということがまざまざと胸の奥に迫ってきて、思わず溢れ出しそうになる感情 の波を何とか堪えた。
きっと、こういう気持ちが至福と呼ぶにふさわしいものなのだろう。
ふとまわりを見ると、あたりの人々も足を止め、どこか幸福そうな表情を浮かべているのがわかっ
た。
愛しい恋人となった彼女もまた、この美しい雪景色を見て眼を輝かせて喜ぶのだろう・・・。
いつのまにか、彼の口元にも淡い微笑が浮かんでいた。

(今頃、君はどこにいるんだろうか・・・―――)

立ち止まったまま、真澄は飽きることなく外に広がる銀世界を見つめ続けていた。






             
「・・・は、や、み、さんっ」
弾むような声音と共に、ぽすっと柔らかな感触が背中にあたった。
自宅に持ち帰った決算書類の束に眼を通していた真澄は、後ろを振り返ることなく口を開いた。
「何だ。接近行為は禁止のはずじゃなかったのか?」
「えへへ。だってキスはしてないでしょ。これくらいはいいのっ」
「勝手な言い分だな」
「あ、怒ってる怒ってる。速水さん可愛い〜v」
そう言うと嬉しそうに、すりすりと頬擦りをしてくる。
いったい何がそんなに嬉しいのか。これだけ人を振り回しておきながらよくもそんなのほほんとした
台詞が出てくるものだ。今すぐ首根っこを掴んでこのお返しをたっぷりとくらわせたいがぐっと押さえ
る。
まだ本当の意味で彼女とは仲直りをしていないのだから。
約束を果たす男、速水真澄。ここが面目躍如というところだ。
「マヤ」
「なあに速水さん」
「ちょっと早いがこの前言っていたプレゼントを渡そうかと思うんだが・・・いいか?」
思った通り、彼女の丸い瞳が驚きと期待でますます丸くきらきらと輝き始めた。
手に持っていた書類をテーブルの上にすべて投げ出すと、真澄は立ち上がった。
「・・・少し、外を歩こうか」


キイッと軽い振動とともに、ダークブルーのBMWが人気の消えた駐車場に止まった。
ドアを開けると、たちまちぴりぴりと痺れるような寒気が襲ってきた。
はああと、白い息を吐きながら外の世界に降り立ったマヤはふと後ろを振り返る。
視線を感じた真澄はロックをかける手を止め、怪訝そうにマヤを見返した。
「・・・何だ?」
「う、ううんっ。なんでもない!ひゃああ〜寒いねえ〜。あっ、そうだ。速水さん、おしくらまんじゅうし
ない?あったまりますよお」
「・・・遠慮しておくよ」
何が楽しくて、いい年をした男女がこんな夜更けにそんなコトをしなくてはならないのか。
まったく・・・少しはムード作りに協力してもらいたいものである。
白い吐息を立ち上らせながら、二人は外灯に照らし出された薄暗い遊歩道を歩いた。うっすらと積
もった白雪にざくざくと音をたてながら、真新しい足跡をつけていく。
特に会話もなく、ただ相手の息遣いや気配だけを感じながら先を進んだ。
ふと心細さを感じたマヤは立ち止まり、隣にいる真澄を振り返る。すると、まったく同じタイミングで
彼も立ち止まり、マヤをじっと見つめ返した。
そして、黙ったまま自分の手を差し出した。
一瞬眼を見開いた後、マヤははにかむように微笑んだ。
そうっと冷たくなった指先を絡ませると、大きな掌がすぐに包み返してくれた。
途端に心臓がめちゃくちゃなリズムを打ち始める。すごく、不思議な感覚。

もっと強い灼けつくような瞬間も知っている。だけど今のこの掌の方がずっと優しくて心地いい。

―――そして、もっとずっとあたしはこの人のことを好きになっていくんだ・・・。

それがとてつもなく嬉しくて仕方なくて、マヤは繋いだ手をぶんぶんと子供のように振りまわした。

「こら。あんまり振り回すんじゃない。手が抜けたらどうするんだ」
「抜けませんよーだっ」
そんな軽口を言い合いながら、二人は丘陵地にある小さな公園にたどり着いた。

そこは月明かりに照らされた白銀の世界。時の流れからかけ離れた、美しい幻想が息づく空間だっ た。
ゆっくりと手を離すと、マヤはその場に立ち尽くした。
「・・・綺麗」
陶然としたその呟きに、真澄は彼女の隣に並びそっと肩に手をかける。
振り返って微笑もうとした瞬間、強く肩を押されマヤの体の均衡が崩れた。あっというまもなく、白い 雪面が間近に迫る。
「わぷっ!つ、冷た〜っ!」
雪まみれになって尻餅をついたマヤを、悪戯が成功した子供のような表情で真澄が見下ろしてい る。
「ひ、ひっどーい!!何するのよ!速水さんっ。風邪ひいたらどうするつもりっ?」
「・・・だったら責任をとって一緒にひいてやろうじゃないか」
あっというまもなく、大きな体が被さってきた。柔らかな雪の感触と容赦なくのしかかる体の重みに
挟まれ、たまらず声をあげる。
「重いってば!速水さん!つぶれちゃうよ!!」
「・・・じゃあ今度は俺が下になろう。少し遊ばないか?ちびちゃん」
じたばたと身動きするマヤの体をあやすように真澄は優しく抱え込んだ。そして重なり合ったコイン
のように二人は厚く積もった雪の上をじゃれ合いながら何度も転がっていった。
髪も頬も服も何もかもが真っ白な雪が絡み付いている。ようやく回転が止まり、彼の胸の上に半身
を重ねたマヤがふっと微笑んだ。
「寒いのか、あったかいのかよくわからなくなっちゃった・・・」
雪の華に飾られた愛しい少女の髪をかき上げ、真澄も微笑み返した。
「・・・ああ、そうだな」
「ふふっ。こうして速水さんと雪を見るのって二回目だね」
「覚えていたのか?」
「もちろん。だってあたしと速水さんの大切な思い出だもの」
無邪気にそう言う彼女の瞳を覗き込むように、真澄は顔を近づけた。
「君へのプレゼントを買うために出かけた時、ちょうど雪が降り始めたんだ。すぐにあの頃の君を思
い出した。それから何度考え直しても、雪を見て喜ぶ君の笑顔しか思い浮かばなくなってしまった んだ・・・」

こつんと額を合わせる。初めて見るかもしれない照れくさそうな彼の耳元でマヤは甘く囁いた。


「ありがとう・・・―――」


言い終えた瞬間、舞い降りてきたのは羽のように柔らかなくちづけ。
狼狽したように眼を見開いた彼が愛しくて、もう一度くちびるを重ねる。冷たくて温かい不思議な感
触。

「・・・無事ご解禁というわけか」
「はい、そういうことです」

「ようやく、俺は君のすべてを知ることができたのかな?」
マヤはゆっくりと首を振ると、大きなその掌に自分の両手を重ねた。
「あのね、速水さん。こうして一つ一つ相手のことを知っていくって素敵なことだと思わない?好きな 気持ちが少しずつ増えていくみたいで、いつまでも幸せを感じられるんだよ」
「それで君は物足りなくはないのか?」
「ぜーんぜん。もう毎日がお誕生日みたいで嬉しくて楽しくて仕方ないって感じ」
「俺はちょっと物足りないけどな・・・」
「あ、またえっちなこと考えてたでしょ?もう本当に懲りないなあ。男のひとっていつもそんなコトしか 考えてないんですか」
「否定はできんな」

しれっと答える真澄に、「おかしい、ぜっったいに速水さんの方がおかしいよ・・・っ」とマヤはぶつぶ つ呟いたがそれもつかのま、より強く引き寄せられてもうしばらくの間、雪の中で翻弄されることに なる。

繋がっているのは心と心。
交わされるのは優しい眼ざし。
そして言葉はなくても、自然と互いを包みこむ二つの掌。

「―――・・・あたたかい」

音もなく降り始めた雪を見つめながら、二人はまた同じ言葉を呟いたのだった。







<Fin>




yuri様コメント

初めて書いたガラかめのらぶらぶ話・・・見事に撃沈いたしました(T_T)
間違いなくこの後、二人は風邪をひくことでしょう(^_^.)
スウィート&ラブラブを目指したのに、これじゃただのあほあほバカップル話ですね・・・。
おまけに季節感が・・・書き始めたのがクリスマス前だったので、今読むと違和感ありまくりです。
本当にごめんなさい<(_ _)>
らぶらぶはやっぱり難しかったです(泣)
でも、初めて(もしかしたら最後の)のらぶらぶ話を大好きなくるみんさんに捧げることができて、
本当に嬉しいですv
出遅れた上に拙いものですが、せいいっぱいの愛を込めましたっ。よろしくお願いします!
ああ・・・それにしても本当にらぶらぶは難しいです。もっと精進しないと・・・(>_<)



管理人コメント

すぃーーとですぅぅ、らぶらぶですぅぅぅ♪
なんてホットなエピソードなんでしょう!
ああっ、もーー、yuriさん大大大スキーーーーーーッ(*>▽<*)
素敵なお話をありがとうございますvvv

yuriさんの書かれる速水さんはゾクゾクするほど魅力的です。
「・・・どんな言葉がお望みだ。ちびちゃん」と、マヤに凄んでみたり、”弱者をいたぶるような狡猾さ” で迫ってみたり。
かと思うと、「せめて逃げ口を作るくらいは許してもらいたいもんだ・・・」とちょっと弱いところも垣間 見せつつ、今の二人の関係を「至福」と言い切る。
そしてラストはマヤと一緒に雪の中をゴロゴロですよ、ゴロゴローーーッ!!
やぁぁん、なんて素敵なの、速水さんっ!!

そしてマヤちゃんも負けてません・・と言うか、彼女の方がリードしてます。
「・・・お手並み拝見です、速水さん」と彼をけしかけ、要望を満たしたときには優しくご褒美。
そして自分の気持ちもしっかりと伝えてます。

速水さんとマヤちゃんの駆け引きに読者もドキドキしてしまいます。
「最後のらぶらぶ」だなんて、余りにもったいないですよぉ。
もっと二人の「バカップル」ぶりが見たいです・・ねぇ、yuriさん♪(*^^*)